「なにもさうかたを・・・・」

とても素敵なカードを作ってらっしゃるLittle HelloのTatsukoさんのブログの中で

高橋元吉さんの詩が紹介されていました。

私は恥ずかしながらこの方のことを知らなくて、

でも、素敵な詩だったのでみなさんにご紹介しますね。

Tatsukoさん同様現代かなづかいにします。

「なにもそう かたをつけたがらなくても いいではないか

なにか得体の知れないものがあり

なんということなしに ひとりでにそうなってしまう

 というのでいいのではないか

咲いたら花だった

吹いたら風だった

それでいいではないか」

高橋元吉/「なにもさうかたを・・・」より

人は人生を自分でなんとか出来ると思いがちです。

でも本当はいくつになっても思いどおりになんかならなくて。

会社の後輩には

「そんなこと気にするだけ無駄。気持ちの持ちようだよ~」

なんていいながら、やっぱりいくつになってもちょっとしたことに傷ついて

すごく泣きたくなることもあって・・・。

もがいた後に、なんだか疲れて。

うまくいかない自分は見ないようにしてしまいがち。

いやなことは忘れるしかないかなと進む自分だけど。

でもまず、自分のありのままの姿を受け入れること。

そこから始める人生の旅はきっと

肩の力の抜けた素敵な旅である気がします。

ちなみに洪水のとき流されまいと足を踏ん張ると

よけいに流されちゃうらしいです。

ぐちゃぐちゃした感情の洪水でもがくのをやめて

たまには流れにまかせてみる。

きっと人生はその人に一番良いように流れていくはずだから。

(でも、雪崩の場合はもがいた方がいいらしいです。

人生のそれが洪水か雪崩かしっかりみきわめが肝心ってことでしょうか。)

これから2人で歩いていく方たちは理想の夫婦像ってあると思います。

まず、ルールを決めてスタートという方もいるでしょう。

でも、他人同士が一緒に生活していくということは

計画通りにいかないことの連続。

そんなときも

咲いたら花だった

吹いたら風だった

こんな夫婦だった

でいいんじゃないかなって思います。

そして金婚式かなんかで

ふたりで

「私たちがなりたかった夫婦になれたね」

って微笑みあえたら素敵です。

少しだけ朝晩しのぎやすくなってきました。

虫の声、読んだ本。どきどきする映画・・・。

心が動いた出来事を大切なひとと語り合える秋になりますように。