梅雨の一日

今日も雨が降っています。

娘が学校のプールですくってきたヤゴが先日めでたくトンボになりました。

人間にとってはジメジメ、いやな季節ですが

いろんな命が夏に向けて生まれる季節でもあるのです。

そして6月といえばジューンブライド。

たくさんの方々が新しい一歩をこの瞬間にも踏み出されているんですよね。

そして気がつけばあっというまに私も結婚20年。

来し方を振り返ってみて

うれしかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと・・・。

その中にはきちんと整理しきれないこともあったりするけれど

それでも全体にセピア色をしていて・・・

私の結婚生活はいいとか悪いとかそういうのとはなんだか違う感じなのです。

少しぼやけた思い出のひとつひとつこそが

今の私を形作っているような気がしています。

ひょっとしたら思い出というのは”家族”というフィルターがかかると

他の思い出とは違う場所にそっとしまわれていくものなのかもしれません。

そしてその場所はいつもなんだか切なくて

言葉ではけしてたどりつけない特別な場所。

結婚はゴールではなくまた新たなスタート。

そしてそれはドラマチックな青春の日々よりも

少し退屈で長い日々かもしれなくて。

でも、

毎日毎日似たような1日だけどけして同じではない1日だから。

このあたりまえなつもりの幸せに

たまにはたちどまって感謝して・・・

あじさいやかたつむり、

アマガエルにみずたまり。

みずみずしい季節を目にやきつけて、

この思い出がまたセピアにかわるくらいに

末永く・・・