みなさんへ

 

若い日々は夏休みにどこか似ています。

いつかは終わることがわかっていて

悔いのないようにって思うほどにあせって

でも、やまのように宿題もやらなくちゃいけない・・・。

計画をしっかり立てて宿題をさっさと片付ける人、

ぎりぎりになってからあせる人。

若いうちは終わる日ばかりが気になって

手放しに遊びほうけてもいられない気分になるけれど。

でも、良いお知らせをひとつ。

統計によれば45歳を境に女性は幸福感が増していくんだそうです。

歳を重ねていくと、できることとできないことがわかってくるから。

そうやってあきらめることで感謝の感情、つまり幸福感も生まれてくるんだと思います。

あきらめることはけっして後ろ向きな行為じゃないんです。

あきらめるの本来の意味は

物事の本質をあきらかにしていくってこと。 

みなさんが心配している未来は実は意外と明るいから、

まずは夏休みを思いっきり楽しんで。

いろんなことにチャレンジしないとできることとできないことさえわからない。

あきらめかたは経験からしか学べないから。

あなたの絵日記は楽しいことでいっぱいですか?

今書き溜めている絵日記は一生の宝物。

何度だって見直せる。

それはあなたの中身をきっと分厚くしてくれる。

もちろん歳を重ねるごとにその絵日記は増えていくけれど

ページの増え方はたぶん緩やかになっていく。

色合いも少し違ってくるような気がします。

だからこそ、若いうちはぎらぎらした

後から見返すとまぶしくて見られないくらい

夏の太陽のようなページに。

絶対やらなくちゃいけないと思ってる宿題も

ほんとはやらなくてもいいものかもしれない。

すぐに終わると思ってる夏休みも

ひょっとしたらもっともっと続くのかもしれない。

無計画に過ごせばいいとは言わないけれど、

あんまり先のことばっかり心配しないで。

みんなに自慢できる絵日記にしませんか?

だって、今を楽しめなかったら

きっと未来も楽しめないはずだから。