ひとの心を傷つけて喜ぶ、
心さびしき者に聞く耳はなかろうから、
中傷された君に言う。
蠅たちの集まりでは、
蝶も「キモイ」と陰口をたたかれるだろう。
心ない者たちのうちにも自分と同じ美しさを探しつつ、
君はひとり、
大人になればいい。 平成22年読売新聞朝刊コラムより
これはうちの子の小学校で発行されている小学校便りに書かれていたもの。
でも、いじめというのは子供だけの問題ではありません。
大人の世界にだってそこかしこにあるもの。
人は相対的な生き物。
誰かと比べて小さな優劣をつけることで安心を得ようとしがちな生き物です。
誰かよりちょっと優れていたいけれど
あまりに大きな違いは排除されかねない。
だから大人も子供も仲間はずれをこわがって
同じ方へ右向け右。
今年もいじめに関する報道がたくさんあった1年でした。
でも、今年もあと残すところ1ヶ月の今。
あらためて私たち大人こそ
本当の大人になるということを考えなくてはと思うのです。
自分と違う人もその違いを認めて尊重する、
大人ってそういうことができる人のことじゃないでしょうか?
私は日ごろから心がけていることがあります。
美しい物を扱うからには
出来る限り美しい人でいようということです。
残念ながらみかけの美しさは歳をおうごとに衰えていきますが
それでも、心は美しい人でいようと思います。
もちろん、悪口を言いたくなったりすることもあるけれど
自分と違う考え方の人とは距離を置きたくなるけれど
それでも、努力目標として。
今年もあと1ヶ月。
ずっとじゃ難しいかもしれませんが
1ヶ月ぐらいなら素敵な大人になれそうな気がします。
・・・よね?