春の気配

何やかやと忙しくしているうちに

そこかしこに春の気配。

オフィスのある御徒町はアメ横や宝石でも有名ですが、

もちろん桜の名所の上野公園が目と鼻の先です。

桜が満開になるとお昼休みにふらっと桜を見に行くのが、毎年の恒例行事となっています。

桜の花のつくりはほんとうに良く出来ていて

花弁はもちろんおしべめしべにいたるまで

計算しつくされたような美しさがあります。

自分の種を残す為だけなら美しさはあまり重要ではない気がするのですが・・・。

もしかしたら

美しさは生きとし生けるもの全てに欠かせない要素なのかもしれません。

はちや蝶たちも美しさを生きる糧としていると想像してみたら

世界は今以上に彩りを増すような気がしませんか?

そしてその美しさは不変でないからこそ美しいのでしょう。

ひとはその瞬間の美しさをとどめておきたくて

様々なものを創り出して来たのではないでしょうか?

着けた瞬間に瞬き、

その瞬きがその人の記憶を呼び覚ます。

刹那と永遠のはざまに、ジュエリーはあるような気がします。

ひとの踏み込めないそのはざまにいるからこそ

ジュエリーは特別な存在なのかもしれません。

重いコートを脱いだ分

軽くなった心に人生という美を飾って。

春はもうそこまで来ています。

みなさんの春が特別な春になりますように。