Spring ephemeral (春の妖精)

みなさんは”スプリングエフェメラル”という言葉をご存知ですか?

直訳すると”春のはかないもの” という意味で

”春の妖精”とも言われています。

本来はカタクリや福寿草など1年に一度、春にだけ花を咲かせ

夏以降は地下茎や球根として人目につかなくなってしまう

”春にしか見られない植物”のことをいいます。

もともと日本人は季節を感じられる旬のものを大切にしてきました。

万物に魂が宿ると信じられていたからこそ

そこから命をいただくという感覚が残っているのでしょう。

そしてこのはかなきものとジュエリーは

人を介してつながっていると感じます。

たとえば春のほんのわずかなあいだだけ

可憐な花をつけるかたくり。

その可憐な春を永遠にとじこめたくて

人は写真に残し、絵を描き・・・

ジュエリーのモチーフにする。

もちろんときの流れはとどめてはおけないけれど

そこに何かしらの想いが残るような気がします。

ものを作るという作業は想像以上に難しいものです。

漠然とした想いは形にした時点で

何か別のもののように一人歩きをはじめます。

ほんのコンマ何ミリかの違いでまったく違う印象になることもあります。

でも、できることならば

はかなきものを少しでもとどめられるジュエリーを作っていきたい。

悠久のときを超えてきたダイヤモンドと

はかなきもの。

D&D144は人生によりそうダイヤモンドになりたいと願い続けています。

あなたの愛がはかなきものにならないように

想いを刻んでいけますように。