センダン

先週、いつも利用している駅前の木がとってもいい香りで

立ち止まって眺めることが日課となっていました。

見上げると満開の花。

かなりの大木なんですがいつもは存在さえ忘れていました。

小さな花を実らせて

なんだかはじまりを感じさせてくれる香りです。

いったい何の木なんだろう?

いろいろ調べて答えが出せないでいるうちに

木の幹に大きく”この木はセンダン(栴檀)という木です”と貼紙が。

きっと私と同じようにそのいい香りに立ち止まる人が多かったのでしょう。

たくさんの人を立ち止まらせていた栴檀の花の香り。

私以外にも花の香りで立ち止まる人がいたかと思うと

少しうれしい気持ちになります。

植物というのはそっと咲いていて

普段はそこにあること自体忘れてしまいがちですが

ときおりみせる命の瑞々しさに

自然の強い力を感じます。

それは日々時間に追われ、日常の変化に鈍感になりがちな私たちを

ふっと引き戻してくれる力。

前のめりでもっともっととどこかへ急ぐ私たちを

いつもと違う視点、ときには背伸び、ときにはしゃがまなくては見られないところへと

誘ってくれる柔らかいけれど、とても大きな力。

冬の寒さに耐えながら栄養を蓄え

春にいっきに開花し命をつないでいく。

大切なものを次へとつないでいくという行為は

ジュエリーを買うという行為とも少し似ている気がします。

家族のたくさんの想いと一緒に次の世代へと手渡す。

綿々と流れていた時間がふっと一瞬家族の想いの中で止まる瞬間。

その瞬間はきっとおばあちゃまの若かったころの思い出を

知るはずのない孫が追体験するような不思議な瞬間。

植物が甘い香りとともにつなげる命を

ジュエリーはキラキラした輝きでつなげていきたい。

D&D144は人生に寄り添うダイヤモンド。

144ものカット面に素敵な想いを刻んでください。