冬の訪れ

昨日は立冬。
暦の上では冬が始まりました。

私たちが毎日のいろいろなことに追われているうちに
季節もめまぐるしく移り変わっていきます。

せっかく四季がある日本に生まれたのだから
五感を研ぎ澄まして
もう少し季節を感じていけたらいいのですが・・・。

私はもっぱら匂いで季節を感じます。

春はまっさきに梅。
ある日どこからか漂ってくる梅の匂い。
春が近いんだなあと思うとほっとします。
寒さにちじこまっていた心も体も
ちょっと緊張が緩む感じ。
そして何かが始まる、期待と不安。
次に沈丁花。
甘い香りにわくわく。
心がざわざわし始めます。

夏はくちなし。
そして夕立の匂い。
何か思い出を作らなくちゃいけない気がして
夏の夕方はいつもやり残したことがあるような
いくつになってもせつない気分になったりします。

秋は金木犀。
甘く強い匂いは風にのって
遠くからでも感じられます。
そういうとき、自然の力にいつもはっとさせられるのです。

冬の水仙。そしてたき火の匂い。
昔はほとんどの庭先に水仙が植えられていて
どこからともなく香ばしいたき火の匂いがしたものです。
子供のころ、登下校のおりに嗅いだ
私にとってはとても懐かしい香りです。

2016年も残すところあと2か月。
今年はD&D144にとっては40周年という特別な年でした。
今までの良いところを守りつつ
これからの新しいD&D144を模索していこうと思います。
展示会でよく
”ああ、D&D144ダイヤモンド。ダイヤモンドがきれいなのよね”
とお声をかけていただきました。

個人的には年々物欲が減ってきています。
でも、泣きたくなるくらい欲しくてたまらないものを
心のどこかでいまも探しています。
来年こそはだれかにとって”泣きたくなるくらい欲しくてたまらないもの”を
作れるように頑張ります。

だんだん寒くなってきました。
どうか皆様、ご自愛ください。